【全・日】支所サブタイトル

台東支所 [ 靴・はきもの ]

H1

研究の概要

コンテンツ
テーマ 多方向荷重からの婦人ヒール靴の安全性に関する試験方法の開発
計画 令和元~3年度
目的 現在、皮革技術センター台東支所では、ISO 22650に基づきヒール取付強さを測定している。この試験方法はヒールを後方(かかと方向)に引っ張り、ヒールの靴本体に対する固定程度を測定する試験方法である。しかし、実際のヒール取れの事故には後ろ方向に取れるだけではなく、ヒールが前方(つま先方向)に向けて取れる場合などもあり、現在の試験方法では対応できていない。複数の靴メーカーから、このような事故に対応した新たな試験方法を確立するよう要望が出ている。
試験方法の確立により、婦人靴の安全性および耐久性向上を図り、靴・履物関連業界の振興および都民生活の向上に繋げる。
内容 令和元年度:多方向(前、後ろ、横など)荷重からのヒール取れに対応する新規試験方法の検討。多方向対応の靴用治具の開発とサンプル試験。
令和2年度:サンプル試験継続と新規試験方法の確立、製靴方法との関係の考察。
令和3年度:市販婦人靴の新規試験方法による検証を行い、開発した試験方法を実用化する。
効果 婦人靴着用時の様々な状況に即した試験方法と安全性評価方法の確立は、安心・安全な婦人靴の製造工程改善やクレーム・事故の未然防止に役立ち、国内靴メーカーの振興が期待できる。