【全・日】本所サブタイトル

皮革技術センター [皮革全般]

H1

平成26年度研究の概要(1)

コンテンツ
テーマ 加脂剤の種類や添加量が製品革の特性に及ぼす影響
計画 平成26~28年度
目的 工場では職人が長年の経験と勘に基づいて、求める風合いの革を製造しているのが現状であり、製革工程を通じて製品革の風合いや温熱特性に及ぼす影響を系統的に調べた例はほとんどなかった。それに対して、既に当センターでは、豚衣料用革の準備工程から鞣し工程を取り上げ、処方の違いが製品革の風合いや温熱特性等に及ぼす影響を明らかにした。一方、加脂工程も製品革の風合いや温熱特性に顕著に影響を及ぼすことが考えられるが、豚革においては検討されていない。そこで、加脂剤の種類や添加量の違いが革の風合いや温熱特性に及ぼす影響を定量的に明らかにし、効率的な風合い改善に役立てることを目的として研究を行う。
内容 加脂剤の種類と添加量を変化させて製造した衣料用豚革について、物性や温熱特性等の計測を行い、加脂剤と各計測値との関係性を検討する。

平成26年度:加脂剤の調査収集、製造予備試験
平成27年度:加脂剤の種類の検討
平成28年度:加脂剤の添加量の検討
成果 加脂剤の種類や添加量と革の風合いや温熱特性との関係を明らかにすることで、革の製造工程の合理化に寄与することができる。温熱特性の観点から新たな優位性がアピールでき、より良い製品の製造や需要の拡大が望める。