東京の皮革産業の特色

東京都「東京の工業」（工業統計調査報告）に記載されているデータを基に、東京都の皮革産業の特色を見ていきましょう。

図1は2015年の東京都の皮革関連製造業の業種別事業所数と製造出荷額を示すグラフです。東京都の皮革関連製造業の内訳を見ると、袋物製造業の事業所数が435と最も多く、次いで革製履物製造業（214）、かばん製造業（186）と続きます。製造出荷額で見ると、革製履物製造業が308億円と最も高く、次いで袋物製造業（247億円）、かばん製造業（115億円）と続きます。

 

図1 東京都の皮革関連製造業（業種別事業所数・製造出荷額）（2015年）

図2は2015年の東京都のなめし革製造業の事業所の地区別分布を示すグラフです。墨田区が40と最も多く、次いで台東区（11）、葛飾区（10）、荒川区（8）、足立区（5）と続きます。この城東5区に97%が集中しています。

図2 東京都のなめし革製造業の事業所数（2015年）

図3は2015年の東京都の革製履物製造業の事業所数の地区別分布を示すグラフです。台東区が108と最も多く、次いで足立区（45）、葛飾区（25）、荒川区（12）、墨田区（6）と続きます。やはり、この城東5区で92%を占めています。東京都のなめし革製造業と革製履物製造業はともに地域的集積性が高く、どちらも城東5区にほとんどが集中していることがわかります。

 

図3 東京都の革製履物製造業の事業所数（2015年）